カトリの日記

・日々の雑感とともに、主にカトリック教会について書いているブログです。

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・キリシタンの時代から現代までの「カトリックの日本人」や「伝統的典礼」「教会建築」「教会音楽」 「宗教美術」など興味関心はいろいろ。

カテゴリ:カトリックの教え、信心について > ラテン語のミサについて

UVJ(ウナ・ヴォーチェ・ジャパン)主催による、京都で行われるラテン語ローマ典礼特別形式ミサ(トリエント・ミサ) のご案内です。

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【日時】2019年5月5日(日)御復活後第二主日(善き牧者の主日) 

 午後2時より 聖母の連祷(ラテン語) 
 午後2時20分頃より ラテン語ローマ典礼特別形式ミサ(トリエント・ミサ) 

【場所】 カトリック聖ヴィアトール北白川教会(京都市)
                京都市左京区北白川西蔦町22

【司式司祭】 ラファエル植田勝行神父様
至高なる大祭司であり王であるキリスト宣教会、現在アメリカで司牧)

【主催】  Una Voce Japan(ウナ・ヴォーチェ・ジャパン)

※小教区主催ではありませんので、北白川教会へのお問い合わせはご遠慮下さい。

※ミサ後に簡単な茶話会を予定しています。

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トリエント・ミサは、教皇ベネディクト16世の教令によって「特別な形式のミサ」として認められているので、現在では、もう過去形の世界に閉じ込められてはいない。

「自発教令 スンモール・ポンティフィクム」
第1項 パウロ六世が発布したローマ・ミサ典礼書はラテン典礼のカトリック教会の 「祈りの法(Lex orandi)」の通常の表現である。これに対して、聖ピオ五世が発布し、福者ヨハネ二十三世があらためて発布したローマ・ミサ典礼書は、同じ「祈りの 法」の特別な表現と考えるべきであり、このあがむべき古くからの典礼の使用に対してふさわしい敬意が払われなければならない。これらの教会の「祈りの法」 の二つの表現は、決して教会の「祈りの法」の分裂をもたらしてはならない。なぜなら、これらは唯一のローマ典礼の二つの使用だからである。
  それゆえ福者ヨハネ二十三世によって発布され、決して廃止されたことのないローマ・ミサ典礼書規範版に従って、教会の典礼の特別な形式としてミサのいけにえを行うことは許される。


このトリエント・ミサが「特別形式ミサ」として日本でも再び行われ始めているという事実を、今の日本のカトリック教会では知らない人は多いと思う。

ただし機会は多くはなく、関西では、一年に一度出来るかどうかというところだ。

与ってみたいと想う人は、この機を逃さない方が良いと思う。

UVJの定例の主日ミサとは異なる不定例のミサのご案内です。
死者のためのミサが、下記日程で行われます。

【日時】11月23日(金)

    午後1時 開場 
 午後1時30分より ロザリオの祈り・告解
 午後2時頃より 死者のミサ(年忌ミサ、灌水式・聖体降福式なし) 三級 黒

【場所】 聖パウロ修道会若葉修道院(東京都新宿区若葉1−5)

【司式司祭】 アウグスチヌス池田敏雄神父(聖パウロ修道会)


※予定が変更になる場合がありますので、お出かけ前に、事前にUVJのホームページをご確認下さい。

ラテン語ミサの用語が、いまだによくわかってない。

キリエ、グロリア、サンクトゥス、アニュス・デイぐらいだったら大丈夫。
しかし、例えばグラドゥアーレ、トラクトゥス、セクエンツィア とかになってくると「なんだったけ?」という感じになってくる。

なかなか身につかない。

ラテン語のレクイエムミサに与ったとき、クレドを歌わなかったのでどうして省略されたのだろうと思ったことがあった。
グロリアを歌わないことはなんとなく直感的にわかるのだが、しかしレクイエムではクレドについても歌わないというようなことは、そのときは知らなかった。

経験の積み重ねで少しは知識も増えてはいくけれども、事前に資料で地道に調べることが苦手なので、直面して初めてわかるということが何となく多い。

クレドについては、よくよく考えればモーツァルトのレクイエムでもクレドは無かった。

モーツァルトのレクイエムでは、逆にセクエンツィア(続唱)は6曲もある。
ラクリモーサとかはとてもいい曲だけれども、実際のミサで福音書朗読の前に6曲も歌が続くと、現在のミサに慣れた私たちには流石に長く感じるような気がする。
「実際のミサ典礼に本当に合うんだろうか?」と思ったりする。

Wikipedia で調べるとセクエンツィアは、16世紀に大幅に絞り込んだと書いてある。
このレクイエムのセクエンツィアとの関係はわからない。
バロックや古典派のクラッシック音楽の黄金期を経て、また増えたのだろうか?

ルネサンス以降の新しいミサ曲の登場は、教会音楽を豊かにしたのは確かだけれども、教会的にはその時々で、グレゴリオ聖歌に立ち戻ろうとしてきたのは事実だ。

ミサにおいて歌は祈りなので、聴くだけではなく「歌っても良し」というバランスが大事なのかもしれず、音楽的には素朴なグレゴリオ聖歌やカトリック聖歌が良いと思えるのも、そういうことがあるのかもしれない。

しかしモツレク(モーツァルトのレクイエム)は、何回聴いても飽きがこないし、本当に荘厳で素晴らしい。
私はミサ曲についてあまり詳しくないからミステリアスでもある。

例えばこのモツレクのセクエンツィアの6曲がそれぞれにどういう意味を持っているかを知ることができると、感じかたがどのように変わるのだろう。
もしかしたら「実際のミサ典礼に本当に合うんだろうか?」という疑問を払拭できるのかもしれない。

こういう謎解きをしていくということについても、ミサ典礼をもっと良く知るヒントが隠されているような気がする。

イエスは振り返り、彼らが従ってくるのを見て、「何を求めているのか」と言われた。
彼らが、「ラビ(先生)どこに泊まっておられるのですか」と言うと、
イエスは「来なさい そうすればわかる」と言われた(ヨハネ1:38−39)

「何を求めているのか」という言葉が、人生の最終的な目的への問いだったとするならば、「あなた(神様)はどこにおられるのですか?」という想いが湧くのは自然な感じがする。

求道者だけではない。
既に洗礼を受けている信者であっても、正直なところ「どこにおられるのですか?」と想わない日は無い。

主キリストは来なさい そうすればわかる」答えている。


話が変わるが、カトリックアクション同志会の荘厳司教ミサも、どういうミサなのかを知るためには、話を聞くより体験した方が早い。
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今まで教会に縁がなかった人にカトリック教会のミサに初めて与ってもらう場合、最初に体験するミサがどういうミサになるのか、その経験によってカトリック教会の印象はかなり違ってくると思う。

キリスト教がなかなか浸透しない日本に住んでいる限り、。私にも未信者であっても大切な友人というのは当然いるのだが、私の場合、そういう友人を誘いたいのは、荘厳司教ミサのようなミサだ。

ラテン語ミサは難しいミサと思われがちだけれども、神様と対話するための荘厳さを持ったミサという視点では、大変わかり易いミサだと思う。
「この人たちは、今、祈っている」ということがハッキリわかるミサだからだ。

御受難会の来住神父が次のように言っている。

私たちがミサを祝うとき、聖堂全体が深い「祈りの空間」になっていてほしいと思います。それは、たまたま訪問した人にも、教会の子供たちにも「神はおられる」ことを感じさせる宣教的な場となるでしょう。しかしそれを「あの人たちは信仰が深いから」というように、内面だけの問題にしてはならないと思います。司祭(奉仕者)と会衆がそれぞれの役割を果たす、という行動の問題でもあるのです。「祈りの空間」は共に創造するものです。

荘厳司教ミサは、福音宣教の視点でも、大いに意味があるミサだと、やはり思う。


【日時】10月21日(日)聖霊降臨後第二十二の主日ミサ 午後1時 開場 
 午後1時30分より ロザリオの祈り・告解
 午後2時頃より 灌水式、ミサ(ミサ後、聖体降福式)

【場所】 聖パウロ修道会若葉修道院(東京都新宿区若葉1−5)

【司式司祭】 アウグスチヌス池田敏雄神父(聖パウロ修道会)

【助祭及び副助祭】
ウーヴェ・マイケル・ラン神父(オラトリオ会、英国より来日)
キリル・ロー神父(マカオ司教座聖堂助任司祭、マカオより来日)

〜ローマ典礼の特別形式による荘厳ミサ〜
司祭、助祭及び副助祭によって音楽・献香・平和の接吻を伴って捧げられ、その作法がミサ典書及び司教儀式書のルブリカ(規則)で定められているミサのこと。

〜ラン神父及びロー神父のご紹介〜

ウーヴェ・マイケル・ラン神父 (Fr. Uwe Michael Lang)
 1972年にドイツのニュルンベルク生まれる。司祭叙階後、オラトリオ会に所属。現在はイギリス・ロンドンのブロンプトン・オラトリーで司牧活動に従事。オックスフォードで神学博士号取得。ヘイスロップ・カレッジの講師(教会史)。2008年から2012年まで典礼秘蹟省に勤務し、2013年まで教皇の典礼を司る役所の顧問を務める。典礼と教父神学が専門。

キリル・ロー神父 (Fr. Cyril Jerome Law, Jr.)
 香港生まれ。13歳でサレジオ会の小神学校に入学。17歳で渡米し、神学を学ぶ。2009年にマカオに移動し、2014年にマカオ司教区で司祭に叙階。現在はマカオ司教区の司教座聖堂の助任司祭を務める。
なお、香港の伝統ミサ共同体の創設者の一人。

ウナ・ヴォーチェ・ジャパンは2018年10月21日(日)にローマ典礼の特別形式による荘厳ミサを行います。日本では半世紀ぶりに執り行われるものです。皆様のご参列をお待ちしております。

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