ずいぶん間が空いてしまった・・・・
構え過ぎなのかもしれん。
もう少し気楽に書くか・・・

ということで、今回は「高山右近についての本」について。

先日、実家の書棚に、吉川英治作の「高山右近」を発見した。
読んだはずなのに読み返してみても思い出せない。
そのぶん新鮮だったので得した気がしたが・・・

時代小説の大家だけに、読み進んでいてもハラハラどきどきの連続で飽きさせない。
でもなんか「宮本武蔵」に似てるぞ!
男女4人が錯綜するところなんかそっくり!
吉川氏の描きたい人物像が、先にあってその人物に強引に右近を当てはめたような感じで、史実からかなりかけ離れている。
この本は未完で終わっているけど未完で正直ホッとした。
右近を否定的に描いているわけではないが、この本は気に入らない。

史実に合わせたフーベルトチースリク氏「高山右近史話」や
右近の晩年に絞った加賀乙彦氏の「高山右近」のほうが右近の生涯をきちんと追うことができた気がする。

意外によかったのが、子供向けの伝記。
前にちょっと書いた「少年少女伝記読みもの  高山右近  さ・え・ら書房」もよかったが
高山右近 堂々日本人物史 筑波常治 国土社」も良かった。
小学生高学年〜中学生ぐらいが対象だと思うが、わかりやすくまとまっていて読み易い。
ご参考まで。