ラテン語ミサの用語が、いまだによくわかってない。

キリエ、グロリア、サンクトゥス、アニュス・デイぐらいだったら大丈夫。
しかし、例えばグラドゥアーレ、トラクトゥス、セクエンツィア とかになってくると「なんだったけ?」という感じになってくる。

なかなか身につかない。

ラテン語のレクイエムミサに与ったとき、クレドを歌わなかったのでどうして省略されたのだろうと思ったことがあった。
グロリアを歌わないことはなんとなく直感的にわかるのだが、しかしレクイエムではクレドについても歌わないというようなことは、そのときは知らなかった。

経験の積み重ねで少しは知識も増えてはいくけれども、事前に資料で地道に調べることが苦手なので、直面して初めてわかるということが何となく多い。

クレドについては、よくよく考えればモーツァルトのレクイエムでもクレドは無かった。

モーツァルトのレクイエムでは、逆にセクエンツィア(続唱)は6曲もある。
ラクリモーサとかはとてもいい曲だけれども、実際のミサで福音書朗読の前に6曲も歌が続くと、現在のミサに慣れた私たちには流石に長く感じるような気がする。
「実際のミサ典礼に本当に合うんだろうか?」と思ったりする。

Wikipedia で調べるとセクエンツィアは、16世紀に大幅に絞り込んだと書いてある。
このレクイエムのセクエンツィアとの関係はわからない。
バロックや古典派のクラッシック音楽の黄金期を経て、また増えたのだろうか?

ルネサンス以降の新しいミサ曲の登場は、教会音楽を豊かにしたのは確かだけれども、教会的にはその時々で、グレゴリオ聖歌に立ち戻ろうとしてきたのは事実だ。

ミサにおいて歌は祈りなので、聴くだけではなく「歌っても良し」というバランスが大事なのかもしれず、音楽的には素朴なグレゴリオ聖歌やカトリック聖歌が良いと思えるのも、そういうことがあるのかもしれない。

しかしモツレク(モーツァルトのレクイエム)は、何回聴いても飽きがこないし、本当に荘厳で素晴らしい。
私はミサ曲についてあまり詳しくないからミステリアスでもある。

例えばこのモツレクのセクエンツィアの6曲がそれぞれにどういう意味を持っているかを知ることができると、感じかたがどのように変わるのだろう。
もしかしたら「実際のミサ典礼に本当に合うんだろうか?」という疑問を払拭できるのかもしれない。

こういう謎解きをしていくということについても、ミサ典礼をもっと良く知るヒントが隠されているような気がする。