日本ではキリスト教の信者は総人口の1%に満たないので、宗教的には「キリスト教とはご縁がない」人がかなり多いと常々思っている。

それでも医療や教育の現場としてキリスト教系の病院、学校というのはそこそこあり、また結婚式場やホテルでのチャペル挙式というのもけっこうあるから、全く接点がないこともないだろう。

ただ「ホテルのチャペル挙式で感動したのが入門の動機」という人が求道者として教会に来るという話はあまり聞かない。
出合いがあったとしても、そこから一歩踏み込む人は少ないのかもしれない。

もっとも情報に溢れる現代社会においては、ちょっとした関心があれば、たやすく情報は手に入れることは可能で、キリスト教に近づく最初の一歩が書籍からとするならば、キリスト教と向き合おうという人が、最初に手に取る本が、どういう本かは気になるところだ。

少し前に「ふしぎなキリスト教」という本がベストセラーになった。
この本は、クリスチャンとノンクリスチャンの2人の社会学者の対談で、社会学、哲学の視点で語られている。
知的な好奇心を刺激する本だけれども、個人的な悩みに対する回答や人生の目的に対する探究にはなりにくい気もするから、入門の動機になるかは私はよくわからない。

こういう知識と理解を深めるための「教養としてのキリスト教入門」的な本は比較的多く良書もあるが、もう少し人生における悩みに答える本があってもいいと思う。

そんなことを思いながらいろいろネットで検索してたら、ズバリ「キリスト教は役に立つか」という本があって、ちょっとビックリするこの大胆な書名には、何か期待させてくれるものを感じた。

来住 英俊という人の本だが、 この方は、「『ふしぎなキリスト教』と対話する」という本も書かれていて、カトリックの修道会、御受難会の神父だった。

私は、ボンクリ(赤ん坊の時に洗礼)なので、自分から求めて入信したわけではないのだが、「もしキリスト教との出合いがこの本だったらどうだっただろう?」なんてことをつい考えた。

いわば「キリスト教入門の前の入門書」という本だと思うけれども、こういう本は新たな出合いを期待するようなワクワク感がある。


日本における福音宣教に於いては、「キリスト教入門の前の入門書」というのは、とても大切な本のような気がする。