いま、上野の東京都美術館で「バベルの塔」展をしているらしい。

http://babel2017.jp/
バベル
「バベルの塔」の絵は、ブリューゲルの絵のようだ。

描かれている人間のサイズとの対比で見れば、ピラミッドに勝るとも劣らない超巨大建造物で、スケールの大きさに驚く。

見た目は、ローマのコロッセオが縦に伸びて塔になっているような感じもする。

今も昔も、塔の存在はランドマークとして多くの人の興味をそそるからか、この絵画展も、けっこう入場者が多いらしい。
東京での展示会は7月2日までだけれども、引き続き7月18日から大阪でも開かれるので、大阪で見に行こうと思っている。

バベルの塔の話では、神様は人間の傲慢さを思い知らせるために人間の言葉を増やして意思疎通を困難にした。

現代では、言葉の壁については、情報化や科学技術の進歩のなかで少しづつ乗り越えていっているように思うけれども、社会的価値観というか物事の考え方については逆に多様化が進んで、共感能力が低下しているようにも感じる。

現代における人間の傲慢さのシンボルとしての「バベルの塔」は、建築物としての塔の姿というよりは、「倫理的な問題をはらんだ生命科学の進歩」のようなものなのかな?とも思った。

ブリューゲルの「バベルの塔」の絵は、建築中の未完成の状態で描かれているけれども、決して完成することがないというメッセージを発しているようで面白い。

「バベルの塔」展では、「聖クリストファーの川渡し」をテーマにした、ヒエロニムス・ボスの「聖クリストフォロス」も同時公開される。

テーマ的に好きなこともあるけれども、この絵も、なかなかいい感じの味のある絵なので、ぜひ実物を見てみたい。
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