以前 拙ブログで「故郷の味は体が覚えている(2012年9月29日)」というダサい記事を書いたことがありました。

「外国に移り住んで永い間日本に帰国していない人に味噌汁を飲ませたら泣き出した」という話。
「味噌汁の味は望郷の味」ということなのですが、「五感で感じた事を体が覚えている」ということを、やはり自分の体験でも実感する事があります。

先日与ったトリエント・ミサでは、カトリック聖歌集541の Ave Maria を唱ったのですが、この聖歌はわたしにとって、かなり感覚を刺激する感じ・・・

この Ave Maria は、東京カテドラルの荘厳司教ミサでもよく唱われますね。
荘厳司教ミサ初体験のとき、このメロディーを聴いたとたんに、ゾクゾクっとして感動のあまり卒倒!しそうになりました(笑)
あのカテドラルで1000人に近い参列者が唱う迫力というのは、確かにあるのですが、あの時は本当に久しぶりに聴いて望郷の思いような思いがこみあげてきたんですよね。
もう涙目です。。。

Salve Regina もいいですよね。
Ave Maria にくらべ明るい感じですが、どことなく寂しさがただようような感じもします。
以前、修道会のお葬式(告別式)の一番最後で、棺に蓋をする際、仲間のブラザー達が Salve Regina を唱っておられて、そのときの印象が強烈に残ったからかもしれません。 

このAve MariaSalve Regina も定番のグレゴリアンですが、残念ながら私の所属教会ではカトリック聖歌集が置いてない事もあって、自分の教会では唱ったことがない。
典礼聖歌集とカトリック聖歌集をちゃんと両方置いている教会では、時折、唱う機会もあるでしょうから、教会によってもこれはかなり温度差があります。

所属教会でも、祝日のミサでは聖歌隊がポリフォニーのラテン語聖歌を唱いますが(それはそれで悪くはないのだけれども)「カトリック聖歌集」の聖歌ではない。

今の所属教会では、どうしても飢餓感が湧いてしまう・・・

上述の「望郷の味噌汁の味」は、私のカトリックライフにとっては「カトリック聖歌集」なのでありました。