仙台市博物館にある「慶長遣欧使節関係資料」は、国宝になってます。

肖像画「支倉常長像」「ローマ教皇パウロ五世像」
聖画「ロザリオの聖母」
その他に「十字架」「ロザリオ」「メダイ」

支倉常長宛の「ローマ市民公民権証書」というのもある。

合計47点の資料になります。

支倉常長遣欧に伴う遺産ですが、江戸時代の禁教の厳しさを思えばよく残されたものだと思います。

肖像画「支倉常長像」は、教科書かなにかで見た事があるような感じ。。。

478px-HasekuraPrayerhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:HasekuraPrayer.jpg

支倉遣欧は徹底的に秘されていたようで、明治の岩倉使節団が、イタリアで支倉遣欧の事実を知り「なぜ伊達が?大友の遺臣ではないのか?」と仰天したという話があるそうです。


文明の格差を実感し意気消沈しがちだった岩倉使節団は、支倉遣欧の事実を知って、大いに勇気づけられたといいます。

明治初期の文明開化の時勢のなかで、支倉常長は「海外雄飛」の象徴とされるわけですが、そんなこともあってか、この肖像画「支倉常長像」は明治期に加筆修正された疑いがあるという説もあるそうです。
「手に持ったロザリオが環状になっていないのが不自然」ということのようです。確かに顔の表情も祈りを捧げる顔という感じに乏しい・・・

真相はどうなんでしょう。。。 興味がわきます。。。

「ロザリオの聖母」は、もとは立派な絵だったような感じですが、中央に大きな折れ目がついているのが惜しい。ちょうど聖母マリアのところで折れ目がついているのです。
こちらはパブリックドメインかどうかわからないのでアドレスでご紹介。
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/syuuzou/hasekura/05.html

支倉常長も私が興味を持つ人物のひとりです。。。