かつて資本主義陣営と社会主義陣営に世界が2分されていた時代、対立軸は今に比べがずいぶんシンプルだったように思います。
私はこのときの政治体制の構図が、いまだに頭にしみついてしまっているので、現在の政治状況が理解しきれていない感じがしています。
やはりベルリンの壁が崩壊してからの世界を、もう少しロジカルに理解把握したい感じです。
詳しく理解する事は無理でも、政治思想としての大まかな枠組みは知らないと、やはり有権者として自分の立ち位置が把握できない。それはマズい。

以前ブログの記事でも書きましたがリベラルとリバタリアズムの違いについて理解があいまいで「自由」の概念について少し混乱がありました。

実は「保守とは何か」ということについても認識が怪しかったということがわかりました。

政治思想の極左と極右は、対極ということで一本の直線の帯の両極ととらえがちなのですが、リング上にしてつなぎあわせて隣接させる見方があるようです。
そうすると極左と極右は「対極」なのではなく「隣接」。違いは民族主義的かどうかというだけで実は共に集産主義的な全体主義国家を指向しているところはかなり似ているということのようなのです。
その場合、極左と極右のポイントの反対側あたりに何がくることになるのかですが、やや右側に寄ってはいますが、経済政策的には「自由主義」で政治思想的には「保守主義」が位置するみたい。。。。。
「保守」はそれほど「右」ではないんですね。

しかも、私はいままで自由民主党を「右」と思っていたのですが、経済政策的にはどちらかと言えば公共投資重視でケインズ主義的ですから、はたして「右」と思ってよかったのでしょうか?
もしかしてやや左だったりして・・・

経済政策と政治思想は見方が少し違うと思いますが、政治思想としての「保守」の考え方については、フリードリッヒ・ハイエクが「自生的秩序」、エドマンド・バークが「本源的契約」という考え方を示しているらしいのです。

インターネットと若干の新書本で掴む断片的な知識ではありますが、少しづつ整理と理解が進み、目から鱗の状態・・・

少し長くなるので「自生的秩序」「本源的契約」についての感想は次回に・・・