カトリの日記

・日々の雑感とともに、主にカトリック教会について書いているブログです。

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・キリシタンの時代から現代までの「カトリックの日本人」や「伝統的典礼」「教会建築」「教会音楽」 「宗教美術」など興味関心はいろいろ。

2012年06月

引き続き教区資料について考えてみたいと思いますが、この資料、クリスマスと復活祭のミサ参加者についての数字があるところがポイントだと思います。

だいぶ昔の私事で恐縮ですが、就職で親元を離れて暮らすようになったとき、私は母親から「御ミサにはちゃんと行くんだよ。せめてクリスマスとご復活は必ず行きなさい」とくぎをさされた。
あまり熱心でなかった私のことを母は見抜いていたわけですが、このころは「クリスマスは必ずというのは歯止め」ではありました。

年によって日が変わる復活祭と違ってクリスマスは毎年同じ。
「クリスマスは放蕩息子が帰ってくる日」という見方ができるかもしれません。

見方を変えれば「信徒総数」から「クリスマス参加者数」をひいた数は、「離れている人の実数」と考えていいのではないでしょうか。
もちろんクリスマスであってもたまたま病気で来れない場合や後期高齢者もいると思いますが、逆に「クリスマスに教会に来てみたという未信者」もおられると思いますのでそこは相殺。

昨年のクリスマスは土曜日でしたので、比較的教会に来やすい条件でしたが、離れている人クリスマスに教会に来なかった人)の割合を計算すると、私の所属教区では 42%でした。

この比率は小教区ではなく教区なので分母はそこそこ大きく、指標としても少し客観性があるのではないか?
けっこう高い数字という感じがします。
やや強引ですが、この42%という比率を日本の信徒総数にあてはめるとどうなるか。
2010年の信徒総数が 440,301 ですから、その42%は 184,926 。
あくまで仮定ですが、日本全体でみると「離れている人」は約18万5000人。

逆にクリスマスには教会に来る人は 約25万5000人。
蛇足ですが 日本の人口からみた割合でみると 0.2%
なんと1000人に2人。韓国は10%だから 1000人だったら100人。

「離れている人が18万5000人」というのは仮定にすぎませんがどうなんだろうか?
現実の小教区で信徒名簿をもとに連絡をとろうとしても消息不明な人はゴロゴロいる。
わたしもクリスマスの歯止めも効かない離れている人だった時期があったわけです。
当たらずとも遠からず
という感じなんじゃないだろうか。

なぜ離れてしまっているかを考えないといけない。
そして戻ってくるように祈らなければなりませんね。

教区の資料で、興味深い資料をもらうことがあります。
教区内の全ての小教区の「信徒総数」「ミサ参加人数(クリスマス等)」「洗礼者数」「結婚数」などなどの数字の一覧表。。。

はじめは、なんとなくボーっと見ていただけでしたが、だんだん気になってきました。
数字がいろんなことを教えてくれる感じ。
それぞれの小教区の実情や苦労までも見えてくるような・・・

教区時報ですから教区内の全信徒がもらう資料で、特別な資料ではありません。

人数の多さや増減で元気かどうかの指標として見るのは俗っぽい感じもしないでもないですが
「おっ! この教会は、洗礼者が多いなあ!」とか
「この教会は信徒総数の割にクリスマスミサ出席数が少ないなあ!」とかいろんな発見があるわけです。

たいていの数字は、カテドラルが多いものなのですが、カテドラルを上回る「洗礼者数」の教会があったりする。これはスゴイ。
幼児洗礼数が「えっ!」と思うぐらい多い。
「なんでだろう」と思ったり。

信徒総数がそこそこ多くて・・・
加えて信徒総数よりクリスマスミサ出席数が多くて・・・
そして洗礼者数も多い。
やはりこういう教会は元気がありますね。
世間から感心を持たれる何かがあるのだと思います。

反面、クリスマスでも信徒総数の1/4ぐらいの出席数しかない教会がある。この数字からは、信徒がどんどん離れていっているということがわかる感じ。
「離れている人」が
離れたままということです。
実はこの教会は、私がバンドミサで離れた教会だったりする。。。
もっともこういう教会はひとつふたつではありません。

「増えるところもあれば減るところもあり」

洗礼者を除けば信徒の移動ということになるわけですが、何か理由があるのでしょうか?

洗礼者が年間でゼロの教会もある。
いろいろな事情はあると思いますが、これは寂しい・・・
社会から興味関心をもたれていない状態では、共同体としての社会活動や福音宣教は難しいですよね。
こういう教会は、やはり信徒数がもとからかなり少ない。
しかたがないといえばしかたがないですが。。。

ちょっと近隣の元気のいい教会を、いろいろと少し訪ねてみようと思いました。

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